日々是好日

そのさびをつれづれなるままに

戸籍謄本と謎の経歴

結婚する時に旦那の戸籍謄本を取った。両親は離婚しているし、義父と旦那の実母もそれぞれ幼少の頃に養子縁組をしていたりで、彼等の枠だけ記述がやたらと長い。

 

婚姻届には、父母の名前を書く欄がある。提出時に訊ねたところ、空欄にしておいた旦那母欄には実母を記入するよう求められたので、下の名前だけを書いた。しかし、戸籍謄本から実母は抹消されているため、現在の姓も付記する必要があると言う。かなり昔に離婚して行方すら知らないから分からない、と答えた。すると、窓口の職員が端末を叩き、苗字が判明。更に、「○○区にお住まいですね」とまで教えてくれた。苗字から再婚済みであることや、現在も同じ市内で生活していることが分かって、変な気持ち……

 

結婚間もなくの頃に親類が集まって雑談している最中、義父の「小さい時に離婚して、子供達には迷惑かけちゃって」という発言で、旦那は私にしか聞こえないよう「女作って(妻に)逃げられちゃったんだよ。馬鹿だよなー」なんて苦笑いをしていた。その軽率な行いで、旦那や義妹達がどれだけ辛い思いをして来たことか。義父は威厳もあって博識だけれど、やっぱり尊敬出来ない!

しかし、真の離婚原因は全く逆だった。実母の方が「腰を痛めて通院していた先の医者とデキて」、家を出て行ったらしい。義妹が小学生の頃にサトヤマ家で一枚の写真を偶然見つけ、何の気なしに訊けばそれが実母で、叔母は「あんたたちの本当のお母さんだよっ」とその人物への嫌悪感を隠すことなく言ったとか。原因まで聞いたのは流石にもう少し大人になってからだが、義妹二人は早いうちから実母に問題があったのだと認識していた。叔母の口調が引っかかり、兄(旦那)には言えなかった。

私はその話を割と最近になって義妹から聞き、少し迷いつつ私から旦那にさらっと話してみた。義父にも女がいたからそうなったのかもね、と興味が無さそうだったので話はそれで終わりになった。

実母の再婚相手が当時の医者なのかは分からない。義父が旦那に嘘を教えたのは分かる気がする。自分が悪いのだと、罪を被った。浮気されたのでは格好が付かないから、女にもてるんだぞ、と見栄を張る気持ちもあっただろうか。

取り巻く環境にかなり無理はあれど、そんな人に大切な子供達を絶対渡すわけにいかない。だから、義父が三人を育てることにした、とはエイコさんによる話。旦那と義妹達が苦労したのは、義父ではなく――彼にも何か原因があったかもしれないが――実母のせい。

今も同じ市内で暮らしているであろう、その女性。年齢的に可能性もあるので、私は新聞のお悔やみ欄を以前よりまめに見るようになった。見つけたところでどうするわけでもないし、第三者な上に会ったこともないが、義父に抵抗されたにせよ可愛らしい盛りの子供達を置いて出て行ったという事実が許せず憎らしく、率直に言ってのうのうと生きていて欲しくない。

 

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義父を筆頭とする戸籍謄本は、結婚して抜けてしまった後だと取得が面倒なので、コピーを取って保存しておいた。後で役立った。

義父の再婚相手エイコさんは、義妹の後に記されている。出生地と両親の次は義父と婚姻したという記述になっており、前夫のことなどは一切無い。義父の欄には、出生地と両親や養子縁組のことに加え、前妻との婚姻と離婚、エイコさん(再婚前は前夫の姓だった)との婚姻も漏れなく残っているのに、籍を移して来た側は都合の良くない情報が自動的に消えるというわけ。

エイコさんについては、再婚前に何処でどう生活していたのか謎のままだ。ただ、エイコさんの実の娘達は、実父と時々会ったりしているようだ。どちらかな、とは思っていたが、死別じゃなくて離別だったのか!

 

そんなエイコさんの口癖は、「男と女のことは分からない(難しい)」である。

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